顎関節症

顎関節症とは

下顎頭には関節円盤というお帽子がかぶっていて、関節頭を保護しながら咀嚼運動がスムーズになるように働いています。かみ合わせの異常で下顎頭の位置がズレますと、咀嚼運動がいびつになります。そのストレスで関節円盤が変形して前方にズレますと、開口時に下顎頭が引っ掛かり、円盤が従来の位置に戻るときにクリック音がします。更に変形が進み、くいしばる力が病的に増して円盤の後部組織を押しつぶすような力が加わると、円盤は前方に転移したまま戻らなくなります。転移した円盤が下顎頭の前方移動を妨げるために2,5㎝以上口が開けない状態になることもあります。これは痛みを伴うことが多いです。

急な開口障害は様子を見ようとは考えないで、すぐに来院なさるべきです。(1週間後で約1割、3か月後では7割ぐらいの人が元に戻せなくなります。)

関節円盤のズレを整復不可能な開口障害の人でも、下顎頭の可動域を広げ、痛みや身体の病的な症状も緩和できますのでご相談ください。家庭療法もご指導します。

(1)正常な開口
関節円板は口を開ける時、関節頭を保護しながらスムーズに移行させるよう働いている。
変形部を越える時にクリック音が起こる (2)
顎関節症が進むと関節頭の位置のズレにより歪んだ円板がひっかかりそれが動きの中ではずれる時にクリック音がする。
下顎が前に出られない (3)
口が2.5cm以上開かない場合、関節円板が変形して前方へ移転してしまうと、転移した円板が妨害して関節頭が前方へ移動できないので大きく口が開かない。